告別式と帰省

元旦に私の同級生A子のお母さんMちゃんが亡くなった。
友人の母のことをちゃんづけで呼ぶのはなんだかおかしな感じだけど、
Mちゃんは私の母が経営する居酒屋で長年働いていて、誰からもMちゃんと呼ばれていた。
私が実家に帰るときはまずこの居酒屋に顔をだすので、
なかなか会うことのないA子よりMちゃんのほうがなじみなのだ。
母より少し年上だけど、まだ60代半ば。
いつも笑顔の絶えない明るくかわいらしい人でお客さんから好かれていた。
私の母とは仲もいいし、時々けんかもしていた。

本当に急だった。
その前日の大みそかは母の居酒屋で元気に飲んだり食べたりしていたそうだ。
死因は心筋梗塞とのことだった。

5日朝7時半からの告別式に出席するため、早朝6時に車で出発し地元に向かった。
”告別式”というものに正式に出席するのは社会人になってこれが初めて。
祭壇に飾られていた花を最後にすべて切り取って棺にいっぱいに入れるというのを初めて知った。
きれいにお化粧されたMちゃんはいっぱいの花に埋もれ、楽園にいるみたいだった。

こんな形での帰省になったが、実家に一泊することにした。
着替えを持っていかなかったけれど、クローゼットにはまだ私の服が結構残っていた。
今日から仕事(お店)はじめの母は、市場への買い出しや宴会の準備でせわしなく動いていた。

帰省ついでに近所のなじみの同級生N子に会うことにした。
もう1年くらいは会っていない。

ガラガラガラ
「こんにちはー」
いきなり玄関の引き戸を開けて声をかける。
こんなことできるのは彼女の家くらいだけど、
そんな田舎の風景はけっこう気に入ってるしほっとする。
N子と、今回の葬儀の話に始まり近況やほかの同級生の話などなど、
卒業アルバムを開かないと顔が思い出せないような懐かしの名前がいくつも飛び出し、
つかの間のタイムスリップ。

時間の流れはどこにいたっておんなじはずなのに
田舎の地元の時間の流れと、今暮らしている東京の時間の流れと、
まったく別の2つの世界があるような
不思議な感じ。

コメント

  1. ロバミミ より:

    まずはMちゃんのご冥福をお祈りします。
    親しい人や身近な人が亡くなるのは辛いですね。
    まして、昨日まで元気にしていた方が亡くなるなんて思いもよらないし・・・
    私位になるとお祝いの席よりお悔やみが増えます。
    毎月の様に誰誰の親御さんが亡くなったと訃報が入ります。
    実際今日も・・・
    同級生と会うと長く会っていなくても、まるで昨日の様に接してしまいます。
    先月店内で4~5年ぶりに会った高校の時の同級生(女性)がいましたが、時間の観念がありませんでした。
    「Yっちゃんじゃない。ひさしぶり~。」
    なんてね。。
    「ライブハウスで遊んでるんだよ。」って言ったら、写真見せてって言うから送ってあげたよ。

  2. ikura より:

    ロバさん、
    ありがとうございます
    私も年を重ねるごとに増えていくのかもなと思いました

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